トミーウォーカーのキャラクターブログ。
更新は不定期です。
クリスさんの娘語り的な。
EB組二人の親子交流的な、そんな感じです。
EB組二人の親子交流的な、そんな感じです。
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最近のディーヴァはとても楽しそうだ。
元々、「アレは、何?」「此れは、どういう…もの?」と好奇心旺盛に聞いてきたものだが、
今は教えを請い、その後直ぐに文字や言葉で表す勉強をするようになった。
そんな彼女に物を教えながら、この土地に合う花を育てるのが最近の日常であった。
ラッドシティの貧弱な土質はチャレンジし甲斐があり、それなりに楽しい日々を過ごしている。
「ただいま、なの、よー…!」
何時ものように、のんびり部屋を飾る花を弄っていたらディーヴァが帰ってきた。
手には林檎やら拾った石やらを持って、嬉しそうに部屋に入ってくる。
今のところは夜は私と過ごしているが
基本的にエルフの私とばかりいるよりは同じ「ヒト」と過ごすようやんわり促している。
見目は大して変わらぬ年(と言ったら厚かましいだろうか)の私より、彼女の成長は早い。
将来を考えたら、余り傍に居るのは彼女の為にはならぬだろう。
私自身は……親しい人を見送るのは、もう慣れたけれども。
「おかえり、私の歌姫さん。」
「母様、えっと、えっと!…きらきらした、いし…あれ?光って、ない…」
手に持った石は、きっと月の光を受けてキラキラ光って見えたのだろう。
月光差す窓辺に置いたら再びキラキラと光り、わが歌姫の瞳も同じように輝いた。
「わ、わ!…月の、下…だから、石、光った?」
「そうだよ?…此れは、此処に飾っておこうか。」
その場でぴょいぴょい、パタパタする娘を見て、微笑む。
ヒトの子は、日々くるくる成長して面白い。
…けして、実の娘がつまらないわけじゃないが、育てるのに必死で余裕がなかったな。
パートナーが助けてくれていたとはいえ、其れまでが子育てとは無縁の生活を送っていたしね。
そんな風に感慨深げにしていたら、ディーヴァがベッドに腰掛け、林檎をむしゃむしゃしながら
「そいえば、ね…まっくら森で、兄様みたいな、人と、もひとり、母様…みたいなひと、できた、よ?」
なんて、楽しげに報告してくれた。
其れは本当に良かった、と撫でると嬉しそうに頷いた。
「なんだか、私がちょっと目を話している隙にもっともっと、友達や、恋人が出来ていそうだね?」
「友達、や、恋人…?」
「そうそう。…誰よりも、何よりも、大切な人が…ディーヴァにも現れると良いね。
幸せな家族を作って…その人と添い遂げられれば、私は嬉しいと思うよ。」
私は、夫とは添い遂げられなかったから…娘には幸せになって欲しいと思う。
勿論、アメシストだけではなく…ファイや、ディーヴァにも。
「母様が、嬉しいなら…妾、がんばる…!
…でも、恋、とか…わかんない、まだ…。」
「ははは、その時になったらきっと判るさ。
恋なんてのは唐突に始まるか、不意に自覚するものさ。」
私の言葉に首をかしげる小さな娘を微笑ましく見つめながら、その日の夜も更けていくのだった。
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意外と書き易いクリスさん視点。
最初はクリスさんの過去をディーヴァに語る形にするつもりが長くなりすぎるのでこういう形に。
旅が趣味で娘に心配かけてばかりのクリスさんですが娘達の事は案じているようです。
ディーヴァの事は孤独な生い立ちを知っている分彼女が幸せになれるよう、自分から少しずつ離そうとしている感じ。
大事だからこそ、放任なんですよって、実の娘に対しても割りと放任……げふげふ。
ディーヴァ自身は「みんな、好きー」でうにうにほやほやしてるイメージです。
恋愛感情は本当、其れこそ相手に言われて自覚するタイプなんじゃないかなあとは。
まあそれ以上にモノを知らないので、まずは色々物事を知るところからがんばれ、状態。
そんな感じで、ディーヴァに恋人とか出来たら良いなーとクリスさんと見守ってる背後でした。
最近のディーヴァはとても楽しそうだ。
元々、「アレは、何?」「此れは、どういう…もの?」と好奇心旺盛に聞いてきたものだが、
今は教えを請い、その後直ぐに文字や言葉で表す勉強をするようになった。
そんな彼女に物を教えながら、この土地に合う花を育てるのが最近の日常であった。
ラッドシティの貧弱な土質はチャレンジし甲斐があり、それなりに楽しい日々を過ごしている。
「ただいま、なの、よー…!」
何時ものように、のんびり部屋を飾る花を弄っていたらディーヴァが帰ってきた。
手には林檎やら拾った石やらを持って、嬉しそうに部屋に入ってくる。
今のところは夜は私と過ごしているが
基本的にエルフの私とばかりいるよりは同じ「ヒト」と過ごすようやんわり促している。
見目は大して変わらぬ年(と言ったら厚かましいだろうか)の私より、彼女の成長は早い。
将来を考えたら、余り傍に居るのは彼女の為にはならぬだろう。
私自身は……親しい人を見送るのは、もう慣れたけれども。
「おかえり、私の歌姫さん。」
「母様、えっと、えっと!…きらきらした、いし…あれ?光って、ない…」
手に持った石は、きっと月の光を受けてキラキラ光って見えたのだろう。
月光差す窓辺に置いたら再びキラキラと光り、わが歌姫の瞳も同じように輝いた。
「わ、わ!…月の、下…だから、石、光った?」
「そうだよ?…此れは、此処に飾っておこうか。」
その場でぴょいぴょい、パタパタする娘を見て、微笑む。
ヒトの子は、日々くるくる成長して面白い。
…けして、実の娘がつまらないわけじゃないが、育てるのに必死で余裕がなかったな。
パートナーが助けてくれていたとはいえ、其れまでが子育てとは無縁の生活を送っていたしね。
そんな風に感慨深げにしていたら、ディーヴァがベッドに腰掛け、林檎をむしゃむしゃしながら
「そいえば、ね…まっくら森で、兄様みたいな、人と、もひとり、母様…みたいなひと、できた、よ?」
なんて、楽しげに報告してくれた。
其れは本当に良かった、と撫でると嬉しそうに頷いた。
「なんだか、私がちょっと目を話している隙にもっともっと、友達や、恋人が出来ていそうだね?」
「友達、や、恋人…?」
「そうそう。…誰よりも、何よりも、大切な人が…ディーヴァにも現れると良いね。
幸せな家族を作って…その人と添い遂げられれば、私は嬉しいと思うよ。」
私は、夫とは添い遂げられなかったから…娘には幸せになって欲しいと思う。
勿論、アメシストだけではなく…ファイや、ディーヴァにも。
「母様が、嬉しいなら…妾、がんばる…!
…でも、恋、とか…わかんない、まだ…。」
「ははは、その時になったらきっと判るさ。
恋なんてのは唐突に始まるか、不意に自覚するものさ。」
私の言葉に首をかしげる小さな娘を微笑ましく見つめながら、その日の夜も更けていくのだった。
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意外と書き易いクリスさん視点。
最初はクリスさんの過去をディーヴァに語る形にするつもりが長くなりすぎるのでこういう形に。
旅が趣味で娘に心配かけてばかりのクリスさんですが娘達の事は案じているようです。
ディーヴァの事は孤独な生い立ちを知っている分彼女が幸せになれるよう、自分から少しずつ離そうとしている感じ。
大事だからこそ、放任なんですよって、実の娘に対しても割りと放任……げふげふ。
ディーヴァ自身は「みんな、好きー」でうにうにほやほやしてるイメージです。
恋愛感情は本当、其れこそ相手に言われて自覚するタイプなんじゃないかなあとは。
まあそれ以上にモノを知らないので、まずは色々物事を知るところからがんばれ、状態。
そんな感じで、ディーヴァに恋人とか出来たら良いなーとクリスさんと見守ってる背後でした。
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プロフィール
HN:
啄身鶫+クリスタル
年齢:
29
性別:
男性
誕生日:
1995/08/26
職業:
高校生
趣味:
野鳥観察/薔薇の栽培
自己紹介:
銀誓館学園に通う高校生と、アクエリオでのんべんだらりと過すエンドブレイカーのブログです。
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