Rose Cloud

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【書道部の皆と参加】
１の桜鑑賞

「これは凄いな…綺麗や。」
桜のトンネルに目を細め、その光景に目を奪われて。
夜色達がボートに乗ると言うので
「行ってらっしゃい。気をつけろよ…？」
と、二人を見送る。
心の中で「敦士頑張れよ…」とエールを送りつつ、
二人の邪魔にならぬよう桜のトンネルへ。

「今年最後の桜やろか……。」
見事な桜を見上げて、近くのベンチに腰掛けて。
騒がしい日々を思い返し、穏やかな今を楽しむ。

「桜の枝…？落ちてきたんやろか。」
ふと、桜の花がついたまま落ちた小さな枝に気づいた。
「…押し花の栞でも作るか…今年最後の春の土産やな。」
此処に居ない大切な人へ、春の便りを届けよう。
そう思い、枝を仕舞うのだった。